昨日、久しぶりに国道116号線を車で走ってみた。特に小針十字路から寺尾にかけて、大型・中型の空店舗が多くなったように感じた。
30年くらい前は、色々な店が通りを活気あるものにしていた。時代と共に新しい通りがどんどんでき、もっと便利に、もっと豊かに、大きなショッピングモールは通りを嫌い、広大な田んぼを開発し、大きな町を造ってしまう。若い世代は新しい便利な場所に家を造り、保育園ができ、学校もでき、今までの賑わいのあったストリートより、『面』である新しい商業モール、そして楽々と車を駐車でき、1日居ても楽しい場所がつくられていく。当然、過去のストリートより、ニュースペースの方に人は動く。この事は止めることはできない。
そして、116号線で商売をやっていた人は、さびれていく通りに見切りをつけ、新しい場所へ移転するか、廃業するかの選択をした人も多いと思う。商人は自己責任で行動するものだと思う。さみしいけど現実を受け入れて生きていくしかない。
私が違和感を感じるのは、『なぜ市内の中心部の商店街だけ特別扱いするのか』ということ。しかも、血税を使って補助金を出してまでそれをやるのか。先程の116号線沿には、昭和50年代に家を建て住み始め、今60代・70代の人も多い地域ではないだろうか。世代を超えて住んでいる人が多い場所でもある。町は商店街だけのためにあるわけではない。未来は予想できない。今更スモールタウンなって云ったって、不動産が一番大きなお金を動かすわけだから、この先も止まることはないと思う。
あっという間にゴーストタウンになる。人口が減っているから、拡大して開発すればするほど、ゴーストタウンは増えていく。商店街を再生するための補助金にはもの凄く違和感を覚えるのは、私だけではないでしょう。
生活者が安心して暮らせる社会にお金を使うほうがいいに決まっている。
商人は自己責任で生きるべし。