城丸正ブログ

権利と義務

2017.02.28

若い頃、よく『権利と義務ということがわかるか。』と言われた。

これは、表と裏の関係で、どっちも表にも裏にもなる、切っても切れない関係だと思う。

最近は、権利がものすごく強く意識されているような気がするのは、私だけだろうか。義務を果たして、初めて権利が主張できると思っている。

保育園や幼稚園を造ることは、子供達の未来に対し、大人がしなければならない義務だと思っていたが、『そんな施設を造ったら子供の騒音がうるさい、建設を中止しろ!生活環境を守る権利がある!』と主張する。昔、考えられない事が、権利の名の基にまかり通る。

今の時代、国は国で平気で民間のやることに口を出す。働き方だの、休みの取り方だの、全国の”シャチョウ”と言われる人は400万人位だから、選挙の有権者は圧倒的にシャチョウ以外の人が多い。しかも、権利を主張する人が多くなってきたのは、『欲望』という名の『もっと、もっと』という心理。十分豊なのに、幸せや豊かさを感じない。佐藤愛子や、曽野綾子の本を読むといい。ウルグアイの元大統領ムヒカさんが、『本当に貧しい人は権利を主張し、もっともっとと欲望に走る人々。しかも、自覚がないから悲しい』と言っていたような気がする。

自己中心型社会、子供が少ないのは、これも一つの原因かもね。

人間は誰しも自己中。だから政治家さん、選挙の票なんて気にしないで、八方美人的な考えを捨てて、本当の義務とは何かを考え、実行する時が『今』だと思う。

難しいよね、昔はかっこいい大人がいたように思うけど、子供だったからわからなかったのかもしれない。

いつの時代も、たいして変わらないのかもな。