『お客様は神様である』という考え方、懐かしい言い方でしょう。
今、『顧客優先主義』と言うらしい。大切な考え方ではあるけれど、問題も多く含んでいる。
『おもてなし』という大合唱のもと、昼夜を問わず、無理な注文にも応じるサービス合戦。
大きい会社、小さい会社のほとんどが、この競争をしている。
お客様の要望は、どんどんエスカレートしていく。それに応えるためには、どうしても長時間の労働にならざるを得ない仕事もある。
理想に近づける努力はしなければならないが、日本人の価値観や国民性、地域性、文化、等々、簡単な事ではない。
きれい事で済まない根深さもある。人間そのものが単純ではない。
善もあり、悪もありで、複雑な生き物である。
一つだけ言えるのは、幸せになるために生まれてきたことは確かである。