しばらくぶりです。実は11月10日から12月26日まで入院しました。
理由は、私の腎臓を息子に移植するためでした。この移植手術は無事終わたんですが、私の体の方が思うように回復せず少し長く入院することになりました。大変な手術ではありましたが、この期間いろいろ考えることができました。これで息子が私よりは少し長く生きて、家庭と会社を引っ張っていける可能性が生まれました。
生と死の間をさまよう体験をしますとどんなに厳しい仕事も苦しい事も全ての事がどってことないように感じます。集中治療室に入った時、カーテン越しに意識不明の子供さんがいました。脇でお母さんの泣き声が聞こえてきたときには、思わず涙を止めることができなかった。自分はまだ意識があり、体中、管が差し込まれてはいますが、あふれる涙は、本当に、止めることはできなかった。上も下も垂れ流し状態で3日間くらいそこで治療を受けました。あの子もきっと良くなったと思います。人間は未来は予測できません。だからこそ、今目の前にある仕事、仕事の仲間、家族、ほんのささやかな事、普通の事がどれくらい幸せなことか。どんな仕事でも楽しい事より苦しくてつらくてつまらない事の方が多い。その中で、生きがいや働き甲斐を見つけるのは自分自身だということ。他人がそれを提供はしてくれない。生きていく力は自分自身で身に付けていかなければならないということ。
最後に、就職活動中の若者たちよ、頭を使う仕事より体を使う仕事を選びなさい。今、体を使う仕事に年寄しかいないじゃないか。変な学歴なんか身に付けて、頭で仕事したいなって考えたって人の役に立たないぞ。体を思い切り使って人の役に立つ仕事をすれば、必ず生きがいや働き甲斐が生まれる。学校の先生、しっかりしてくださいよ。