つい最近、建築、設計を長年運営されていた会社が業務停止になった話を聞いて驚いています。その会社は東京にも事務所を設け、積極的に広告を打ち出し、地域に対するイメージは良かったと思います。しかし残念なことになりました。業種は違いますが一歩間違うと大変なことになるなあと思うと同時に、着工し始めたお客様や完成していないお客様もいらっしゃるのではないか。一番の被害者は信用して依頼されたお客様であること、痛切に感じます。我々の商売も、何十年やってきてもいつもそんな不安と戦いながら、継続していくことが一番大事なことであり、一番難しいことであることを実感しております。人間の一生で一番高価な物を買い、35年という長いローンを払うお客様の立場になった時、提供する側の責任は想像を超えるものがそこにはあると思います。私は車と比較することが多いのです。トヨタ・日産・ホンダ・スズキ・スバル・ベンツ・BMW・アウディ―等々、100万~500万円クラスの車を選ぶとき、ブランド、デザイン、カラー、そして無意識にメーカーの歴史や信用、安心を一番に考えるのに、こと家のなるとそこまでちゃんと調べたり考えたりしなくて大丈夫なのかなあとね。我々のような小売業がお客様から信頼や信用してもらうのに10年、20年、30年、いや、100年経ってもなかなか難しいと思っている経営者は多いと思います。いろいろとクレームもあります。売上が大きければ信用があるとも限りませんし、商売って本当に難しいです。