この二つは止まらない。これをどう受け止めるか。まだまだ何とかなるという人もいる。縮小・均衡という考え方の人もいる。一部の業種は拡大しているだろうけど、なんとなく坂道を下っているように思う。だとしたら、このことを認めたうえで角度を変えて生き方を探すのもありだ。これを絶望的に捉える必要はない。今までは人口が増えることを前提として物事を進めてきたし、「もっともっと」という欲望が経済を伸ばしてきたかもしれないが、今はもう十分に揃ってしまった。これからは何が幸せで何が豊かな生活なんだろうと考える時なんだと思う。
最近の若い人の傾向として、お金がないから結婚しない、あるいは結婚するが式は挙げない、子供もいらないとか、今まで当たり前だった「冠婚葬祭」という儀式ですらやらなくてもいいという流れがある。その結果、それに携わってきた業界がどんどん縮小もしくは廃業に追い込まれている。ブライダル産業とか教育産業とか、商売として一時期ものすごい勢いで拡大してきた産業が時代の変化とともになくなってきている。こんな変化に対して「おかしいだろう」と言ったところでどうにもならない。我々の家具業界も縮小している。
特に、小さい我々は「ほどよいサイズ」みたいなカタチで、どんな生活者から選んでもらうか、その生活者は何を求めているのかとか、何を提供したら喜んでもらえるかなど、様々な角度で生活者を観察することから始めないと、人口が減っていく時代にいつまでもどんどん人口が増えていた時と同じような考え方ややり方が通用するはずがない。
小は小なりにできることは何でもやる。例えば、販売、配達、修理、草刈り、その他、直にお客さまと接する機会を増やすことで「つながり」を作ることが大切だろう。
ネット社会に逆走する人と人との信頼をどう作るかで、その対価としてお金が生まれると思っている。