城丸正ブログ

学歴と職歴

2025.03.31

40年以上前に店を始めた時、働きたいと言ってくる子は誰もいなかった。だが、少しずつ時間とともに働きたいと言ってくる子が出てきた。そのほとんどは中卒あるいは登校拒否している子供というかバカ者がほとんどだった。当時はまだリサイクルとかエコを重視する空気感はそんなになかった。粗大ゴミ置き場をまわってゴミを拾って売ろうもんなら大バッシング、嘲笑の的になった。

「俺たちのテーマは『拾う、もらう、かりる』だぞ」「よし、いくぞー!!」で毎日朝5時から夜9時10時まで仕事なのか遊びなのか区別がつかないくらい年中夢中、年中無休、年中薄給だからほとんどが去っていった。「稼ぐ」ということがいかに難しいか思い知らされたわけです。

様々な失敗、働く仲間との出会いと別れを繰り返しながら店を古町商店街に移転し、17~18年商売を続けてそこで気付いたのは、自分は物に対する「拘り」がないということ。時間とともに売れていくものが変わっていくように、扱う物を変えていくのは自然なことだろうと。ただその変化という読みが外れることも多々あった。

読みが外れたり失敗することが当たり前だからこそ、人は物事がうまくいった時のことを引きずってしまう。このことが変われない原因にもなる。

古町商店街から鳥屋野の倉庫に移転して25年になる。この期間に働きたいと応募してくる若者が専門学校卒、短大卒、4年制大学卒になり、若者がバカ者ではなくなった。

今は大学が全員入学時代になったこともあり、石を投げれば学卒に当たるのは当然。それが悪いか良いかはわからないが、学歴が武器にならないのではと思う。

これからは「どこで、何を、どのくらい経験し、失敗した量はどのくらいあるのか」「それでもめげないで続けてきたのはなぜなのか。そしてそこで打ち込んだことをやめて我々の会社で働きたい理由は何か」ではないだろうか。現状ほとんどの会社が「どのくらい成功したか」に焦点をあてた質問をするだろうが、これからは自分自身を過小評価する心構えと「バカな自分でも雇ってくれるならバカになって働くぞ」という若者・バカ者がこれからはバカ当たりするのだと思う。

実際、いま働いているスタッフの中にも予想をはるかに超えた成績を上げるバカ当たり社員もいる。マニュアルやルールよりも大切なことは働かないと気付けない。

4月1日に新卒の女性と出戻り組の女性が入ってくる。

職歴は学歴よりも説得力があるのではないか。当たり前か。

時代の流れは好待遇、好条件をベースにした仕事選びだが、そうじゃない生き方もある。