「日本の教育が危ない」という小さな記事だが、昨日ブログに書いた内容にさらにつっこんだ感じがした。
文部科学省がデジタル教科書を紙の教科書と同様に正式な教科書と位置付ける中間報告をまとめたという内容だ。
AIがあっという間に日常生活に入り込んできたため社会のデジタル化は想定外のスピードで進んでいる。だからデジタルを使いこなす技術の習得が必要というのは理解できるが、便利とか効率的だと言って教育現場でデジタル機器が優先されると児童や生徒が活字を読んだり手書きする機会は確実に減っていく。
こんな教育のデジタル化で日本の将来を担う深い思考力を持った人材が育つのだろうか、という問題提起だ。
さらに、デジタル先進国といわれるスウェーデンは2022年の政権交代で、紙の教科書に重点を置く「脱デジタル化」に転換した。思考力が深まらないなど、デジタル化の弊害が分かったからだという。
仕事でもメールでのやり取りが当たり前になり、人と人との連絡がデジタル文字で行われ、何か大切なものが足りない気がしている。電話でのやり取りは、相手の声の感じからメールでは伝わらない気持ちが確認できたりする。さらに、もっとわかってもらうために直接会って相手の顔や表情から何かをつかみ取って対応するという、人間にしかできない接し方もできる。
大切なのは目の前にあるリアルであり、デジタル機器経由ではセンスや感性、そして思考力は深まらないと思う。
最後に、AIの研究者である新井紀子という国立情報学研究所教授が自身の研究から、「深く考える力は読解力によって養われる。そして教育の在り方を読書や音読による読解力を土台にプログラムすべき」と説いている。
やっぱり、「読み・書き・そろばん」は教育の基本なんだよな。そして「考える」という当たり前のことに行き着く。