自分も若い頃転職を繰り返した。だから言えることもある。
近年、若者の就労観が大きく変化しているそうだ。しかも、入社時にすぐに転職を見据えて転職サイトに登録している人もいるそうだ。
この流れを受けて、「選ばれる会社」になるにはどうすればよいか、「ここがいい」と思われることが大切だといった論調が強まっている。
なるほどとは思うが、原則は「ここで働きたいです」と応募してきた人間を会社側が選ぶということだ。
人手不足という状況で今までの当たり前が通用しなくなったのか、「頑張れ!」とか「乗り越えろ!」と言っても若者にはなかなか響かなくなった。
もちろん個人差はある。スポーツで人の何倍も猛練習することや、難関大学に向けての猛勉強など脇目もふらずに一つの事に挑戦する人間もいる。
人手不足(売り手市場)は若者にとっては追い風かもしれないが、いつかは向かい風に変わる時が来る。就職活動は売り手市場かもしれないが、会社に入ったら買い手市場だからね。たびたび向かい風が吹いてくる。そんな当たり前のことを理解していないからこそ「こんなはずじゃなかった」と折れてしまう。
真価が問われるのは、逆風とか困難を乗り越えなければいけないタイミングだ。誰だって楽してそれなりの生き方をしたいと思うが、そうはいかない。若い世代だからこそ、体力的に馬力はあるし、なによりも変化に対し柔軟な対応力があるはずだ。彼らがもし今以上に高いモチベーションを持つことで今の状況は一変するかもしれない。それには目標が必要でその目標は転職ではなく、今目の前にあるものに目を向けて誰よりも気持ちと時間をかけて人を喜ばせることなんじゃないのか。転職自体からは幸せなど得ることはできない。転職しようが何しようが人の役に立って感謝されて初めて幸せを感じられるんじゃないのか。
大して努力しなくたって達成できる目標ではなく、おどろくほど高い目標を持って行動することで人の心は動かされ、自分自身を奮い立たせることになる。
会社が何をしてくれるかではない。自分は何をしたいのか、誰のためにそれをやるのか、おれは40年以上かかってやっと理解できた。だから偉そうなことは言えないけどね。
思うようにいかない時こそ歯を食いしばって頑張るというのは、昔も今も変わらないことじゃないのかよ。