アクタススタイルブック、もうご覧いただいたでしょうか。前回の発行から約10年が経ちました。その間編集の荒木さんは何回か撮影やロケハンで長岡に来られていたことを今回のスタイルブックを見て思い出しました。
印象に残っているのは和島トゥー・ル・モンドでの撮影です。
撮影が行われたのは2019年10月。荒木さんとアクタスの担当さん、私達6人の長岡店スタッフは朝からお店に集合し、撮影に使う家具や雑貨をピックアップしていざ和島へと出発しました。
出発早々トラブル発生。トラック班からトラックが動かなくなったとの連絡が入りました。最近あまり調子の良くなかったトラックがついに動かなくなってしまったのです。肝心な時に空気の読めないトラック。とりあえずトラックのことは日々一緒に過ごしている配達スタッフにまかせて私達は途中お昼に立ち寄ることにしました。
到着したのは江口だんご本店。
東京からのお客様をおもてなしするのにこんなにふさわしいところは他にありません。長岡市民にはおなじみのメニューですがお店で頂くことは初めてでとても新鮮でした。
トラックの機嫌も直ったという連絡を受け、私たちは一足先に現場に到着。10年前まで使っていたというこじんまりとした木造校舎の旧島田小学校は私の通っていた小学校に似ていて、卒業生でなくても懐かしさでいっぱいになりました。
撮影は順調に進み、レストランスペース、教室の撮影を終え、あとは子供モデルさん待ちとなりました。子供たちを待つ間、荒木さんが江口だんごさんで買ってくださったお団子を食べたり、デッキスペースから外を眺めたりしていました。最高の秋晴れの午後、ほんのわずかな時間ですら本当にのんびりとした贅沢な時間に感じられました。築85年の木造校舎をリノベーションしたトゥー・ル・モンドは現在レストランやパン工房が併設された複合施設となっています。とても落ち着く空間なのでぜひ行ってみてください。
そしてついに本日の主役でもあるモデルさんが到着。
おねえちゃんにはデスクに座ってもらって男性スタッフは一斉に風船を飛ばします。
何回もチャレンジした甲斐もあり、出来上がった写真は奇跡の一枚です。
おとうとくんはデスクの隣に立ち、リンゴを頭に乗せたカット。リンゴを頭に乗せるというのはその場で思いついたそうで、ただ立っていると違和感があった。リンゴがあって「これだ」と思ったと荒木さんはおっしゃっていました。
トゥー・ル・モンドでの撮影から5年。この2人もずいぶん大きくなりました。
本当にスタイルブックは出来上がるんだろうかと心配していた頃、発刊決定の連絡があり特に撮影に関わったスタッフは喜びと共に安心したというのが正直な気持ちでしょうか。
待ちに待ったスタイルブックの撮影裏話でした。