2024年2月22日、株価が39,098円の史上最高値になった。それがどうしたん?
経済新聞をはじめ、様々なメディアが大々的に報じている。いい加減いやになる。だって、我々の商売には全く影響がないから。
思い出すのは1982年、バブルの真っ最中に脱サラしてリサイクルショップを始めたとき、「あんたよくそんな商売やるね」「バカじゃないの、はずかしくないの」とも言われた。
あの時代、ほとんどの人が株式の売買や不動産の売買に熱狂していた。知り合いの社長も高級車に乗り、子供に学校を休ませて家族で海外旅行いってくるわ、とか言ってものすごかった。
自分には金がなかったから、やれることといえば店の前で古道具を磨いて売ることぐらいだった。
それから数年後、バブル経済は崩壊し、多くの人の心に傷を残した。
自分は目の前の古道具をきれいにして売ることを徹底的にやり続けた。あらためて、一生懸命仕事をして得たお金でないとだめだと思った。
今まさに、株価がバブル期を超えたとか言って浮かれ騒いでいるが、本当に大切なのは景気がどうであれ汗を流して人の何倍も働いて真面目に生きることなんじゃないの。
人間はどうしても、世の中の流れを掴んで効率よく金儲けをすることが最高だと考えてしまう。そういう世界で小銭稼ぎするなら大抵の人ができるだろうが、それで生活できるのなんてほんの一握りの人間だけ。
株価が39,098円からさらに40,000円、50,000円までいくかも知れない。冷汗はどこかしらでかくだろうが、みんな汗は流そうとしない。
お金が簡単に手に入る時代になったよ!という空気感は、なんだかあの頃のバブルを彷彿とさせる。
我々の小さな商売はあんまり影響されない。あの時も今も関係ない。