なんとなく最近、効率とか生産性を高めたり利便性を追求することが必ずしも人の幸せにつながるとは限らないのではないかと強く思うようになった。
人の幸せは、効率性とは真逆の方向にあるのではないか。
ただし、職場の非生産的な行動様式を抜本的に変えていくことには大きな意味があることは間違いない。
注意してほしいのは、「行き過ぎた」あるいは「過度な」効率性追求についての批判であり、非生産性を肯定しているわけではないということだ。
さて本題に戻りましょう。
これだけモノも情報も溢れている時代にもっともっとと追い求めても何も幸せに感じない。
そんな時代のリアルな店舗の価値あるいは魅力をどうつくっていくか。そもそも人はもう、モノよりもワクワクやドキドキの方へ向かっている。あ、でもマッチングアプリで「もう、合う人としか出会いたくない」的な宣伝文句があったからドキドキも薄れつつあるんだろうな。
ワクワクみたいな感情を呼び起こさせる店でないと存在する価値がない。わかっちゃいるけど難しいよな。
コストを削減して時間を短縮して手間を省いて利益を上げることをみんながやっている。逆走とまでは言わないが、もう一度、当たり前のこと、例えば、人は何が好きか、人は何に喜ぶのか、人は何に幸せを感じるのかの疑問に真摯に向き合うといった行動が大切なんじゃないか。愛とか欲とか夢、これを刺激する何かを提供できないと商売にならない。
さらに、好きな場所で好きな人と好きなことを好きなようにやる生き方が人の気持ちを動かすのかもしれない。そして、人の気持ちが動くとお金が動くのではないか。リアルな店舗は全て生活提案にならないと残れないだろう。