自分だけかも知れませんが、働き方改革という政策なのか法律なのか分からないが、政府が決めた事にずーっと違和感をもっている。
「ワークライフバランス」より「ワークライフアンバランス」の方が好きです。流れに乗ってスローガンを掲げ頑張る人を否定はしません。我々が選んだ議員さんが決めたルールですから守らなければならない。
そういえば、あの当時、「電通」という会社で若いエリート女性社員が長時間労働の末に自殺したという不幸な事件がかなり影響したんだろう。今、東京オリンピック汚職問題で、また「電通」という日本を代表する大企業が、何かと話題になっている。悪い意味で「人と金」そして権力、そして政治、政策が切っても切れない関係なんだろう。決して「きれい」ではない現実が目の前にある。
自分は小さな会社、約30人の社員で小売業をやっている。年々厳しくなる状況で、さっきの働き方改革じゃないが、もっと休ませなさい、有休も権利ですよ、賃上げもやりましょう、勤務時間も短く、しかも効率よくデジタル化して生産性を上げて、今以上に豊かな生活をしよう。言うのは簡単だけど現実は非常に難しい。経済成長しない、あるいは資本主義の限界だとか、総理が新しい資本主義だとか、グローバリズムがどうのこうのと言っていたが、ロシアがウクライナに侵攻したことで分断が生じ、コロナ禍で廃業や倒産も増えて、さらに円安で物価も上がって予測不能。明日どうなるか「誰も知らない」、これだけははっきりしている。
中小零細企業の倒産が増えれば、働きたくても働く場がなくなる。これは、働き方以前の問題になっていく。「この前言った、何とか改革は止めます。一生懸命死んだ気になって働いて、私たちを食わせてください。人口は減っていますが、我々議員は減らしませんし、報酬も下げません。皆さん頑張って稼いでください。」くらいは言って頂きたいものだ。
日本の99%は中小零細企業だっちゅうの。だから、我々にとって売上が上がらなければ社員を守れないし、税金も納められない。どこの国と比較しているのか分からないが、「日本は衰退途上国になった。しかも、低い成長率を続けて、世界から取り残されていく、そんな国になってしまった。」と書いてる記事もある。
しかも、視野を海外に転じるともっと激しい競争はあるし、政府が抱える現実の借金の山はどうやってなくすのか、もう休んでいられないのが現実じゃないのか。平和だとか平等だとか謳歌する日本は隙だらけで経済的に敗北を味わう危機が迫っている。働かない働き方改革なんて叫んで、票に結びつけようとしている場合かよ。
今こそ、死んだ気になって働く時じゃないのかよ、若者たち。
もう、おそいかも知れない。ルールをつくりすぎだ。それだけ信用していないということなのか。ルール、ルールと、どんどん人間の尊厳がなくなるぜ。