学校を卒業して自営をやるまでの10年で、6回職を変えたということを書いた。
思い出すと、仕事の内容が向いていなかったというのもあるが、もうひとつ、その会社の40代、50代の人に魅力を感じなかったのも理由としてあった。
ただ、その頃は上司と自分の間には明らかに仕事に対する「力」の差があった。様々な経験知において、圧倒的な差があったように思う。
今はどうだろう。最近、6年目の若い人間がやめたいと言ってきた。
入社して5~6年たつと、先輩から学べることは少なくなってきたし、ネットで調べればわかるようなこともわからない先輩とか、自分と同じ様なミスをする先輩とか、時代が変わっているのに型にはまった考え方しかできないつまらない先輩とか。こんな環境で、「この会社は自分がこれから生きていく人生とはズレているのでは」と考える若者がこれから先増えていくのは当たり前なんだろう。
「先輩にこんな人ばっかりいる会社の将来ってどうなるんだろう。」と不安になることもあるだろう。
何が大切かというと、経験にあぐらをかいて、小さな事、当たり前に身に付けなければならない仕事に対する注意力を働かせない先輩たちが若者の希望ややる気を奪ってしまう。やさしくて、厳しくて、細かくて、夢があって、メチャクチャカッコイイ先輩がいない会社は、若者がいなくなる。
一番やってはいけない事は、失敗をかくすこと。誠意をもって伝えて、謝罪できる潔い人が何人いるかで可能性が生まれる。一日も早く、S.H.Sはそうしなければならない。
わかったか、お前たち。俺も反省する。生き残るためにね。