城丸正ブログ

人は過ちを犯す

2022.03.15

歴史の授業で、幕末に小さな島国日本に欧米から黒船が来航した時、当時ほんの一部の日本人だけだったろうが、ものすごい恐怖を感じたと思う。ネットもテレビも新聞もないわけだから。

それから明治、大正、昭和と時代が変わり、昭和になって第二次世界大戦が始まった。日本は隣の韓国、中国、東南アジアへと軍事侵攻した。領土を拡げたかったんだろう。

強さを示したかったのか、小さな島国だから大きくて強い国になりたかったんだろうか。私の父も銃を持ち中国大陸へ行かされ、太ももに銃弾を受け、しばらくして帰国したと言っていた。

戦争の話は死ぬまで一言もなかった。そして、アメリカ軍の空爆を受けた。地元の長岡も山本五十六の出身地だということで、空襲を受けたとも聞いている。

そして最後は、広島と長崎に原子爆弾が落とされ、多くの日本人の命が奪われ終戦になった。日本が唯一救われたのは、軍国主義や権威主義から民主主義へ移行したから今がある。

下手したら、ロシアのような国に日本もなっていたかもしれない。いや、小さい島国だからあり得ない。強い国はやっぱり「でかい」。これは絶対的な要件だ。

ただ、人は「力」を持つと予測不可能な面を持つ。「一強」も怖い。やる方は気分がいいだろうが、一歩まちがうと「腐る」し、思いもよらない方向へ走り出す。

そして誰も止められなくなる。戦争は殺し合い、良い事など一つもない。平和だからこそ、働き方がどうのとか、男女平等とか、損か得かなどと言えることで、今この当たり前があっという間に「こわれた」のがウクライナかもしれない。豊かさよりも平和という幸せを考えよう。権利も大事だが、役割や義務を背負う必要がある。

「当たり前」は一人一人の努力で成り立っていると思う。自分で決めた仕事、あるいはパートナーに対し、もっと何ができるかを考えて行動することで希望が生まれる。

日本は幸せな国だ。もっともっとという豊かさではなく、仕事があること、家族がいること、食べられること、眠ることができること、そして育てることができる幸せ、現実に感謝しないと、、、、

でも、人は過ちを犯す。歴史がそれを証明しているようにも思う。怖い動物でもある。