洋服直しの『コア』に2人の新卒女性が入社した。
チームリーダーの細貝君と3人体制だ。
売上げは3人分の給料を出すのはむずかしい。
リーダーの細貝君は4年目になる。
やっとお客様から彼の技術が認められ、少しずつ注文が入るようになってきた。
口下手だが接客もする。
自分で選んだ仕事、どんどん技術アップを図り、ファンを増やすことで、少しでも売上げにつながればありがたい。
愛するものは人だけではない。
仕事もそうだし、お客様から直してほしいと預かった服にも生まれる。『直す』という行為は愛そのものだとも思う。
服でも物でも家具でも、使い捨てにするのはそれを作る人々を使い捨てにするようなものかもしれない。
物を捨てることは地球を捨てることにもつながると言う人がいた。
聞けば聞くほど耳が痛い、心が痛む。
リサイクルから始めた自分だからこそ、改めて考える。
持続可能をスローガンにする企業が多いが、根本は消費を止めないと無理だということは十分認識している。だから矛盾した社会で生きていくことになる。
でも、服でも家具でも、直してでも使い続けていきたくなるものを大切に使うということで少しは地球に優しい生き方になるのではないか。