地方は全国をまたにかけて出店してくるナショナルチェーンや、巨大なショッピングセンターのおかげで、楽しくワクワクする買物が体験できた。
その陰で様々な商店街は悲惨な状態になった。
2000年から2020年の約20年で、今また大きな変化が起き始めているような気がする。
それは、巨大商業モールの開業が相次ぐ中で競争が激化し、営業時間の延長や年中無休という営業、さらにアパレルは値引き販売の恒常化、さらにコロナウイルスの感染拡大という今まで経験したことのないダメージ、それによって生活様式が大きく変化し、生活そのものに対する、本来の豊かさとは何か、大切なことは何か、仕事とは、家族とは、地域とは、人のつながり等々、今まで当たり前に思っていたことが、これで良いのか、本当はもっとこうではないだろうかと変化してきているのではないか。
当たり前は長くは続かない。
我々は地方の小さな小売業だからこそ、ローカルで地道にコツコツ時間をかけて店をつくり、さらにその地域のロケーションにとけこむような店を目指し、新潟だからこそできる『カタチ』をつくりたい。
あえて全国チェーンはもう時代遅れでしょうと思い込んでみたり、観光客も当てにしない、地元の生活者に愛されるにはどうするか、ああでもない・こうでもないと迷走しながらやり続けていく。
これもありだと思う。
そして、これからはナショナルチェーンや巨大商業モールを作って利益を大きくしていく拡大思考は、Z世代以降の若い人達から良くは思われない時代になる可能性もある。利潤最大化とか、経済成長を無限に追い求める考え方と行動は、地球環境は守れないという本も出てくるくらいだから。
こんな本が出ると、小さくて弱くても、もしかしたらこれからの時代は我々ローカルの光が地球を救うことになると勝手に思い込む、これも良いじゃないか。