新潟日報の『座標軸』で、エシカル消費についてのコラムがあった。
緊急事態宣言下での生活、外出自粛等で生活必需品以外の買い物はなかなか行けない。そんな生活の中で、先日、ネットを使って『家具』を買った。購入の決め手になったのは、デザイン・価格・口コミ・そのメーカーの環境保護に対する姿勢だった。購入した今、使い心地だけでなく、環境にも優しい製品を買って使っているという満足感が大きいと書いてあった。
仕事柄、『家具』という文字があったのでついつい読んでしまった。
全ての『モノ』がバーチャルな店舗で『無限大』に広がる商品の中から、『無人』の対応で『モノ』を選ぶことが当たり前になって、逆に『有人』のリアルな店舗の限られた商品の中から選ぶということに、何となく面倒だし、ストレスを感じてしまう時代がもう目の前に来ているのだろうか。
その先に見えるのはリアルな店舗が必要とされなく、ネットショッピングでしかものを買わなくなるのか。いや、リアルな店舗が生き残れるとすれば、特に、便利なコンビニは残るし、何でも揃う巨大なモールも残るだろう。
我々はどうなんだろう。
エシカルかというと、そうでもない。
もうたった一つ、『居心地』をつくるしか方法がない。
人が好きで、その場所(店)で働き、その人から感じる空気、特に我々の仕事はリアルな店舗で働く人と商品、そして空間、それに流れる空気が、また来たくなると感じてもらわないと成り立たない。
すごく難しい。
人手不足というより、人減らしでいかに儲けるか、その代表的なものがアプリなんだろうか。
本当のエシカルは環境も大切だが、生きている人間にとって生きる意味、人に対する優しさ、欲望を止める心の在り方。もっともっとを止める。使い捨てをやめる。拡大しない。
止める・やめる・しない、に行ってしまう。
暗い話ですみません。
やたらにエシカルなんて言葉使わない方がいいかもしれません。