キャレル1月号の特集『取材、お断りの店』を読んで、改めて本当に大切なことを忘れてしまったと恥ずかしく思った。
多くのお客様に来店していただくために、広告宣伝をこれでもかこれでもかと打つ、買い物をしてもらいたい、食べてもらいたい、飲みに来てもらいたい、こんなサービスします、こんなキャンペーンやってます、イベントも盛り沢山、あっちもこっちもだったら、うちもやらなければという衝動。それが当たり前。
今まではテレビ・ラジオ・新聞というマスコミ媒体、今はネットやSNSで金をかけずに簡単に広告が打てる。知ってもらう手段はどんどん変化していく時代、『取材』をお願いします。なんて言われたら、これほど喜ばしいことはない。
『広告入れているんだから、たまには取材とか記事で、ただで載っけろよ!』
なんて脅しをかけたこともある私ですから、いかに危い自分か。
そんな私のような考えとは全く逆の、『取材、お断り』という店は、常連さんだけで成り立つ商いを現実している。しかも歴史がある。そして、ぶれない信念がある。
学ぶべきことがそこにある。世の中の流れに乗って行くのもいい、だが、忘れてはいけない大切なことがあると気付かさせてもらった内容だった。
誰に、何を、どのように、特に『誰に』が明確でないと多くのお客様になんて欲張っていると、見放されてしまうのではないか。