ありがたいことに、お客様から様々な質問をいただきます。
「いつからここで商売をしているのか。」 「SHSは県内企業なのか。」などなど。
私が店長だから質問を頂く訳ではなく、スタッフがお客様との接客対応の中でも様々な質問を頂きます。
私たちに興味を持っていただいてありがたい。と常々思いながらお答えしています。
県外からいらっしゃるお客様からの質問の中には、「長岡はどんな町?」
…シンプルな質問ほど難しいものです。
私たちは、「長岡は城下町です。」と答えています。
長岡城跡地には長岡駅や長岡市役所があり、当時と変わらずに長岡を治めています。
当時の地名や町名が今も生きている町でもあります。
城下町が生んだ歴史の町には酒蔵や老舗のお店、そして長岡温泉があります。
当時は奥座敷と言われた温泉地です。
そこにはいつの間にか客足が減り、いつの間にか廃墟になってしまった老舗旅館がありました。
その旅館が現在のSHS長岡店です。
私たちがその場所を選んだのは、美しい四季を目撃してしまったから。
春には古木の桜が見事な花を咲かせて、
夏には欅の木の葉が驚くような深い緑色に茂り、
秋には紅葉に包まれる場所です。
もちろん冬には雪に埋もれてじっくり一年を振り返る時間を与えてくれる。
自然と共に生きる本来の暮らしをこの場所で考えていきたい。そんな気持ちにさせられました。
忘れ去られていく場所にこそ魅力があったり、意味や意義があるように思います。
城下町の歴史ある場所。
当時、旅館で過ごされた方々には、きっと沢山の想い出がこの場所にあるのだと思います。
その想い出も一緒に引き継ぐことは私たちにとっての大きな意義です。
「温故知新」~古きを訪ねて新しきを知る~
先人が残してくれた宝物は、意外と足元にあるように思います。
私たちがそれを引き継いで磨き上げていく番になりました。
修理して磨き上げて活用し続けること。そして傷んだらまた直して活用する。その繰り返しが歴史を継承するという事。イギリスのアンティークテーブルは、そうやって100年以上経っても使い続けられています。
ここは城下町。歴史の街です。
変化させていくべき物事と、変えてはならない物事がある。
この場所で、引き続きこだわっていきたいと思っています。