時と場の提案をしていこうと前から言っています。
これがなかなか難しい。
時はあっという間に過ぎていく。でも、『ボー』とする時も必要です。
この『ボー』とする時間があるから、『よし』こうしてはいられないという気持ちになります。
一生懸命働いて、休む。当たり前ですが大切な事です。
『時』は力を与えてくれる。例えば、店の場所も『時間』をかけて丁寧に商いを続けていくと、時と共に魅力という力が与えられる。
長い時間をかけて人が心を込めて打ち込む、あるいは、何かを蓄積していくと場の力や、その場の空気ができていく。一つの場所に時間をかけて営むことで、そこにしかない特別な力を感じるようになる。
我々の店は、ある人にとってはすごく気分がいい、逆にある人にとっては不快に感じる人もいる。人には好き嫌いがあるのは当然です。万人受けする場はつくれない。何となくですけど、人は自分の居場所をつくることが大切なことかもしれない。
不定期ですが、日曜日にやまくらファームの若いお兄ちゃんが、自分の家族が作った野菜やイチゴを売っています。これはバアちゃんがつくったとか、これは父さんがつくったとか、これは自分がつくった、最後に父さんにはまだまだ追い付けない頑張りますと言っている。このことも彼の場は農地であり、代々続けて来た時間がそこにはある。
小売であろうが、農業であろうが、自分の居場所がはっきりしている人は輝いている。我々の共通点は新潟という場所で、時間をかけて、こつこつと生きていくということ。
ローカルにはローカルにしかない魅力がある。