ヤフー、アマゾン、楽天という存在が拡大して人間の買い物に対する満足感がものすごいスピードで変化してきている。物をつくること以上に物を売るという業種が10年前と比較すると10倍くらい厳しくなった気がします。小売業はもしかすると最悪のポジションにいる産業かもしれない。製造メーカーが今までの小売業を飛び越えてお客様に直接商品を売るようになり、仕入れ先がネット上でセールをしたりお客様も欲しい物がどこでどれだけ安く売っているかすぐ検索でき、店で詳しく説明を聞いてネットで購入。これが当たり前になり店はシールミング化し、店を持つこと自体がリスクになっていく。何が雇用の促進なんだろう。我々の小さな力ではどうにもならないくらい大きな変化が目の前に存在している。もう目に見える競争相手などたいして問題ではなく、目に見えない相手と戦っているような気がする。人間がリアルなものからバーチャルな世界、ノーマンセールスを当たり前になればなるほど、私はリアリティや人間くささや超アナログの世界で生きるしか方法がないし、ネットを否定はしないがそれを超える店づくりしかない。ただ、それも通用しないというなら、なんと味気ない世の中なんだろう。損得だけで生きるのはあまりにも悲しい。便利で簡単、安くて早い、いつでもどこでもに勝てるかなーぁ。小売業は最悪のポジションだということを覚悟して戦う。