城丸正ブログ

商売に励むということ

2019.09.29

『消費税の増税に伴う軽減税率、キャッシュレス推進、ポイント還元など、複雑なことが多い。頼りにしてくるお客様のためにも、もうひと頑張りしようと思う。』

妙高市の杉本文子さん71歳が新潟日報の『窓』に投稿していた記述。

ご夫婦と三男の3人でコンビニをやっていらっしゃる。しかも地域には1人暮らしの高齢者が多い。『おにぎり2個配達して』『パンとジュース5個ね』『たばこ3個ちょうだい』など、要望に応じ配達をする。店を支えてくれるお客様へ恩返しを忘れないように、毎日手の甲に『感謝』『褒める』『仲良く』を書いて商売に励んでいるという内容。

改めて私は自分の未熟さと、自惚れを思い知った。

政治家を批判したり、世の中の不条理なことに頭にきたり、業界の何となく納得いかないやり方に、ああでもない・こうでもないと言ったところで何も解決しないし、気持ちもすっきりしない。だったら自分達の選んだ商売に励むしかない。

杉本さん、同世代の人間として、改めて気付かせてもらい、ありがとうございます。

コンビニの経営は年中無休・長時間営業だと思います。私も創業から20年以上、年中無休・365日・朝7:00から夜11:00まで仕事をすることをスローガンにして働いていたら、あだ名がセブンイレブンと言われたことがあった。なかなか思い通りに行かず悩むことが多かった、そこで気付いた。能力のないバカは人の何倍も働くこと、これしかない。それが私だった。

時代がどんなに変わっても、変えられないことがある。

『恩返し』ということは、なかなかできることではない。人は常に自分中心に考える動物であるからこそ、大切なこと。

反省しよう、超が付くほど自己中ですから。