毎日、高温が続き、熱中症で死者が出ている。
我々世代の子供の頃、日射病はよく聞いたが、熱中症で亡くなるという事はあまり聞かなかった。
改めて、ここ半世紀で自然界が大きく変化した。人間の生活は豊かさを求め、経済成長することで幸せな生活が手に入ったのも事実だ。
もう一方で、人間が自然を破壊してきたために、その『ツケ』を払う局面になってきたのかもしれない。
例えば、水を汚し、空気を汚し、24時間電気を使い、車に乗って、エネルギーを使う。私も当たり前に受け入れて生きてきた。特に、最近サスティナブル(持続可能)という言葉をあちこちで使うようになったり、エシカルとか。
だが、パタゴニアの本で、持続不可能を前提に物事を考えないとだめなんじゃないかという内容も説得力があった。
きれいごとでは済まない。
来年の今頃、東京オリンピックが開催される。この真夏の炎天下の元、何が起こるか分からない、今年もニュースで熱中症で死者が何十人などと報道されている。ここでオリンピックを涼しくなる10月に延期しますと声明を出す日本のドンだったら素晴らしいし、もしかして自然界をいい方向へもっていくことのできる可能性があるかもしれない。しかし、後戻りできないのが現実であり、どうすることもできない。
本当はオリンピックも、その他の行事も、人を幸せにするため、喜んでもらうためにやろうとするけど、結果は善もあるし悪もある、ブラックもホワイトもある、メダルを取ることもこともあるし、全く取れないこともある、悪いことが起こらないことを願うだけである。
来年のオリンピックは、30兆円とも言われる経済効果があるそうだ。
我々には縁はないが、誰かのためになるんだろう。
『感動』という名の元に、それは今の日本にとって必要な『気持ち』と『お金』なのかもしれない。
しかし、その後はどうなる? 消費税も上がるしね。
消費税が上がるのに、オリンピックやるというのも分からない。中小零細が利益が出ていないから法人税を取れないので、消費税を上げるのであれば、これからどうなるの?
やっぱ、『感動』したいんだろうね。