経済成長しない時代に創業や起業を煽る空気と、前の車が遅いとか、何とかであおり運転することが似ている気がするというのは、ちょっと極端な見方をしてしまう私ですが、あしからず。
ですが、物のない時代、作れば黙っていても売れた時代と今は違う。
やればやっただけ努力が報われる、あるいは結果につながった右肩上がりの時代と今は違う。
私みたいに、俺もちょっと商売でもやってみようかとスタートする人が多かった時代とも今は違う。
こんな現状を何とかしなければと、創業や起業を煽りたい気持ちは分からないではないが、既存の業種・業態が成長や拡大というスピードが落ちてきたし、止まっているように、おらおら、もっともっとと煽っても何の解決にもならない。
だったら労働時間を短く、休みを増やし、残業時間を削れば豊かで幸せな生活が手に入り、消費にお金が回ると思ったら、住宅ローンが返せなくなって自己破産になったとか、どんどん消費が滞る。しかも将来の不安から貯蓄にお金が回る。
この現状を踏まえて、どう生きて行くかを考えなければならない。
2005年に出版された『起業バカ』という本を、今でも読み返しながら、毎日の商売を考えています。
だから全く私は成長も拡大も出来ません。恐くて、恐くて、でも挑戦はします。失敗の連続です。すごく矛盾していると思いますが、何事も煽っていい事なんてありません。
だって、補助金だって出せない新潟県が、創業・起業数 全国で47番目、良いじゃないですか!日本一堅実な県だとアピールすれば、そんなことで競う必要はない。
もっと大切なことは、当たり前のことに目を向ければ良いじゃん、そうじゃん、ああじゃん、人手が足りない業種へ飛び込んでいくのが、今でしょう!