造園業の町屋さんと話しをした。
彼は若い庭師で、親分でもある。
彼の手下には3人~4人の、さらに若い職人がいる。
中には駆け出しのお兄ちゃんもいる。
やっとスタッフが揃ったし、ありがたいと話していた。
この造園業界も地域を代表する大きな造園業者と、彼のように3~4人で仕事をする小さな庭師達が存在する。
それはどの業種も大・中・小という規模の差があり、『大』は公共事業から個人の庭まで幅広く仕事を受けているでしょうし、逆に『小』は個人の仕事を一つ一つ受けていく。業種は同じでも、『大』と『小』では大きな違いがある。
例えば、我々の家具小売業でも『小』は販売・配達・修理・移動・倉庫の整理等々、一人で何でも覚えてその技術を上げていかなければならない。ちゃんとしたマニュアルがあるわけでもない、いや、マニュアルがあることが成長を止めてしまう。先輩に怒られ、お客様に怒られ、そして褒められ、ありがとうと言われて、ほっとしたり、嬉しかったり、様々なことを次から次へとやらなければならない。
やることが沢山あってゴールが見えない、これが最高。もっとできるようになりたい、もっと人から認めてもらいたい、だからもっと頑張りたい。
だから『SCAPE(スケープ)』という造園業で働きたい、だから『S.H.S』という店で仕事がしたいという若者が、1人、また1人、仲間に入ってくる。今の時代の流れに逆走する若者達が必ずいる。
あえて『小さい』チームで、『ぼく』は、『わたし』は、育つ。
これ、あってもいいはず。
『小』には『小』の生き方がある。