城丸正ブログ

『当たり前』はつまらない

2019.01.13

あの人に会いたい、付き合いたい、結婚したい。

あの車を手に入れたい。

あの服を着たい。

あの資格を取りたい、すると、あの仕事ができる。

とか、色々、こうなりたい・ああなりたいということが思い通りになったらどんなに幸せだろうと考えるものである。

更にできるようになったら、その瞬間もの凄い喜びを感じる。

だが、しばらくたつと当たり前になってくる。

私もそうだけど、人は当たり前のことには喜びを感じなくなる。そして、更に次の何々したいという欲望へと駆り立てられる。

『若さ』って、不満やちょっとした不幸や不便を何とか自分の手と足と頭を使って解決していこうとする生き方が大切だと思う。

そして年と共に少し不便や不満や辛いと思うからこそ、ちょっとしたことで幸せや喜びを感じることが多くなり、若い時にこんなことで涙が出なかったのに、ささやかなことで涙もろくなったり、嬉しくなったりする。

歳を重ねると、歳を取るというのはこういうことなのかと気付く。物や情報が溢れている今だからこそ、少し不便が人を幸せにするよ、と不便益を書いた川上浩司さんも言っている。

思い通りに行かないから、ずーっと追いかける気持ち、一生ストーカーでいることも大切なのかもしれない。