フリーランスで働く人が増えているという記事が多くなっている。
一昔前のフリーターとは違うみたいだ。
自営業とも違うみたいだ。
企業に属さずに、自分の得意技で収入を得る。さらに新しいクライアントを増やし、やりがい・生きがい・働きがいと、それなりの収入を得ようと努力する人をもっと応援し、支えることによって新しい働き方が可能となる等々。
ふーん、と思う。
カタカナで表現すると新しさを感じ、自営業と日本語で表現すると古さを感じる。
じゃあ、俺も37年前脱サラしてリサイクルショップをスタートした時、フリーランスだった。
サラリーマンが嫌で、好きなこと・出来そうなことから始めたが、とても生活できなかった。続けてこれたのは『運』が良かったんだと思う。
その時知り合いの経営者が、実力で成功する人は全体の1~3%くらいで、商売を始めて9割が3年以内に潰れると言っていた。
社長になるのは簡単だが、生き残るのは難しい。だから『運』が良かっただけ。
私はもう一度あの時に戻ってやり直したいかと問われたら、二度と戻りたくない。という本音もどっかにある。
次から次へと変化していく現実を前に、組織の一員であろうが、フリーであろうが、どっちの世界も喜びもある、苦しみもある、楽しみもある。どっちがどうということはない。上手く行くのは『運』かもしれない。
でもお金は欲しい、お金は無いとやっぱ不便だ、不便だからこそ働く。
ただ、ある一定以上持ってしまうと便利を通り越して人をおかしくしてしまうかもしれない。
100億円プレゼントとかさぁ、困っている人に寄付すればとは思うけど。
今の若い人は、ああいう経営者に『あこがれ』を持つんだろうな。
8年前はスタッフを募集すると50人くらい集まったけど、今はほとんど来ない。フリーランスの方が魅力的か。
あっという間に時代は変わる。ということは、この先も、現状がずーっと継続することはあり得ない。売手市場はいつまで続くことやら、そのうち突然買手市場になることもある。
人を売り買いする表現そのものがおかしい。