最近読んだ、井上達也という方が書いた「小さい会社の社長の戦い方」という本、本当におもしろかった。要はエリート集団を相手に夜中まで働き、悪くないのに謝り、汗やほこりまみれのスーツあるいは服で頑張ってくれている。こいつらと一緒に社長は戦おうという内容です。世の中の98%の会社が中小零細企業であるわけですから、大企業の社長が考えていることややり方が我々に当てはまるはずがない、その通り。
例えば、電気という商品を売っている電力会社は電気を独占し、赤字になれば値上げです。我々は赤字になり経営がおかしくなるので値上げしますなんてとてもできない。逆に値下げします、どうか買ってくださいなんて広告も入れたりします。競争に勝ったために値下げです。小さい会社は値上げも値下げもできません。ところが仕入れ先が値上げをしてきます。相手は大きです。云われるままに受け入れざるをえません。
また、電車の切符を1週間前に買って前日キャンセルすると40%代金をとられます。電車に乗ってもいないのに。でも世の中はしょうがないと云って払います。我々は小さな小売業ですから商品キャンセルには全額返金が当たり前なんですが、大きい会社は自分たちのルールを決めることができるんです。すごいです。我々がお客様、40%の金額はいただきますなんて云ったら、ふざけるな、消費者センターに訴えると脅される。この違いです。悔しかったら大きくなればいいっておっしゃるかもしれませんが、むずかしい問題なんです。そうなんです、世の中って。おかしな事がいっぱいあるということ。不条理の中でいかに自分らしく生きていくかということだと思っています。
人の真似から始めた自分です。でも気づきます。真似てもうまくいかない。真似したね、パクったねって見られる訳ですから。やっぱり一緒に汗を流して頑張っている社員と社長がつくらなければならないこと。普通よりやや下回る社員と社長が夢をかなえるために。なんですが、残念ながら若い人に夢は何ってたずねてもすぐに出てこない。これも悲しい事です。条件はすぐ出てきます。どうなってしまうのかなー。