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『最高のもの』より『好き』が大切

2020.05.07

今は、ベンツもBMWもアウディも、そしてトヨタ・日産・ホンダ・マツダも先端技術で車を作っているから、技術的にはおそらく同レベルだと思う。これは車だけでなく、家電も、スマホ・パソコンも同じだろう。

成熟しきった時代に、最高のものを選ぶというのではなく、『好きなものを選ぶ』し、好きなものにお金を払う。

先端技術で作る行為はどこの物作りも一緒だろうが、つくった物の中に先端部品が入っているかどうかで人の見方は違ってくる。

我々の家具業界は、家具の中に車や家電のようにIT部品は入っていない。家具のブランドに対し、その歴史や思想に対し、興味をもって好きになるというのは非常に少ないと思いう。私も米軍の払い下げを扱って、初めてアメリカのメーカーであるドレクセルやイーセンアレンを知って、何十年も使い続けるわけが理解できた。仕事上、ドイツのブランド、イタリア・北欧、そして日本の家具作りに改めて目を向けて、『好きなメーカー』そして『好きなスタイル』『好きな営業マン』。『好き』というキーワードで店を作り、こんな生活どうですかという提案をして、店が『好き』というスタッフが集まって、この店が『大好き』というお客様に出会う。これで良いと思う。

自分の能力には限界がある。拡大することはできない。安く作って大量に売るのは別の人がやればいい。我々がやるのは、好きな物を選んでもらって、大切に使ってもらいたいというものすごく単純な思想であり、ちょっとだけ美意識とか、センスとか、理想みたいな生き方を表現できたらそれでいいよなぁー。なんです。

この連休は休まずに営業しました。お客様は減りましたが、『やっててよかった』という声や、目的を持ったお客様に来店していただき本当にありがたかった。お客様が減っても休まない、なぜなら店を始めた時から10年くらい全くお客様が来てくれない経験をしているから。そんな時、たった1人のお客様が来店していただいたときの嬉しさは今でも忘れられない。

本当に『好き』というのは言葉ではなく、動きだったり、姿勢だったり、理屈ではない行為なんだと思う。

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