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仕事が『おまえ』を選んでいる

2020.04.10

ウイルスの脅威はどうすることもできないのか。

国のトップや東京都のトップが、さかんに『命』という言葉を使い始めている。

思い出せば東日本大震災の時、津波から『命』を守って下さい、原発の放射能汚染から『命』を守るために今すぐその現場から逃げて下さいとアナウンスが流れた。安全な場所へ避難することで『命』を守ることができた。

しかし、今回のウイルスは人口が密集している都会に感染者が集中しているが、いずれ地方へ拡大する可能性が強い。『動くな』といっても動いてしまう。身を守るためとはいえ、ストレスもたまる我慢ができないという心理も働く。

その結果、感染が拡大してしまうのか、誰にも分からない。

ただ気付いたことがある。

医療への関心が高くなり、『命』を守るために絶対に必要とされる仕事だということを、そして自分はこの医療の世界で生きてみようと思った若者が少なからずいたのではないか。自分を必要とする世界はここかもしれないと感じた若者が、条件や待遇、安心や安定、将来性という仕事選びではないということ。

医療の現場はおそらく激務であり、我々の想像を超えた環境だと思う。人の『命』を救う、その仕事に引き寄せられる若者は、平和でなに不自由ない時代では気付かなかった。だが非常事態になると気付くこともある。これからは今までとは違う。医療だけでなく、あらゆる業種で、このままではおかしくなる、これからはもっとこうではないだろうか、という動き。その一つがグローバリズムという考え方からローカリズムという価値の再認識、一極集中で効率よく経済を拡大する方法の限界、小さな島国日本は、都会も地方もそれぞれに役割がある。そのバランスをどう取るか。分かりやすく言えば、都会の生活のランニングコストは地方の2倍かかる。だから2倍の収入が必要、それで一緒の生活レベルだということを理解しているのだろうか。

ただ、私も若い時、都会には夢と希望を持って地方を出て行った。最後は自分を必要とする世界はここかもしれないと強く感じることが大切。

それと、自分が仕事を選んだつもりだろうが、実は仕事が自分を選んでくれたと気付くときがくる。

働き方なんてどうでもいい。

仕事が『おまえ』を選んだんだということを、やっと私も分かった。

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