【特集】 鳥屋野、知らない。


 

新潟市にある鳥屋野潟という辺鄙(へんぴ)なところに、S.H.Sの本社と鳥屋野店があります。引っ越しを重ねて、今の場所に落ち着いたのは20年近く前のことでした。
「潟」というのは言ってみれば「大きな水たまり」のことで、昔は本当にただの汚れた水たまりでしたが、水質改善が行われ今ではすっかり水鳥たちの憩いの場になっています。

 

周りにはお店らしいお店が少なく住宅と田んぼが多い。行き場のないエリアのため、「わざわざ」通らないとS.H.Sには来られません。そんな土地に3つの大きな倉庫を見つけ、気に入り、自分たちの手で少しずつ(そして今も)改装して今の店ができあがりました。ありがたいことに、周りには家族で楽しめる施設や公園などがあり、「ついでに」と足を運ぶ方もいらっしゃいます。
しかし、ふと考えてみると周りの施設のこと、本当はよく知りませんでした(本当に失礼なお話ですが…)。

 

鳥屋野潟が良いところなのはじゅうぶん知っていたつもりですが、本当は知らなかった魅力もまだまだあるんです。もしかしたら皆さんも、知ってるけどよく知らないところがあるのではないでしょうか。

 

鳥屋野潟をもう一度見つめ直そう。

 

今回は近隣の施設の方々にご協力いただきました。この企画をした時、きっと楽しんでもらえるだろうと考えていましたが、実際に取材してみると、楽しんだのは自分たちでした。

 

鳥屋野の知ってるけど知らないところ、教えます。
本当は、見てきたことを全部伝えたいところなんですが、あまり読みにくくなっても良くないので少しずつ。興味が出てきたら行ってみてください。

 


新潟県立自然科学館

S.H.Sの正面にあるのが、自然科学館です。S.H.Sに来たことがある人なら必ず目にしているはずでしょう。もしかしたら、新潟県民なら一度は行ったことがあるかもしれません。取材班も子供の頃に一度行っていました。

 

入り口を抜けると、エントランスホールに通ります。右手がエスカレーター、左手がプラネタリウムです(取材時はマンガ「宇宙兄弟」とのコラボ企画の時期)。
エントランスには、既にクラシックなロボットが。
「これ、いつ頃のものですか?」と伺うと「実は正確にはよく分かっていません。でも、誰よりも長くいます」とのこと。ワクワクが止まらない。こんなに近くにサイエンスフィクションなエピソードがあったとは。

 

特別に開始前のプラネタリウムのホールに入れてもらいました。入る瞬間のテンションの上がり方はまるで子供のようで少し恥ずかしくなりました。
子供の頃、もっと広く感じていたんだろう天井の高さ。そして、投影機のメカニックなクールさにまたテンションが上ります。

 

屋上に向かいます。2階にもいろんな展示があって非常に面白いのですが、まだまだ紹介したいものがあるために残念ながら割愛させていただきます。
屋上は自由に開放されていてベンチなどもあり、休憩もできます。かなり広くほぼ360度見渡すことが可能。S.H.Sも見下ろせました。

 

屋上からも屋外展示場に通ることができます。ここには「太陽の城」と呼ばれるソーラーパネルで囲われた建物やSL(D51)、南極冒険隊が使った車などが常設されています。
科学館の外から見たことあるかもしれませんが、アメリカのロケットのレプリカも静かに立っています。いずれもスケールが大きいので存在感が凄いんです。

 

一通り見て回った後は、入館記念のメダルを発行することができます。
このモニタもまたレトロで味があっていい感じです。

 

新潟県立自然科学館
新潟県新潟市中央区女池南3-1-1
sciencemuseum.jp

 


新潟県立図書館

科学館の奥にあるのが新潟県立図書館です。ちょうど10月に一部リニューアルしたばかりのところをお邪魔させていただきました。
1915年に創立した、全国でも歴史のある図書館で、今年で103歳になりました。1992年に鳥屋野潟のこの地に移転し、26年が経過しました。

 

ここの特徴は大きなガラス窓と円形になった建物の構造。天気の良い日は窓際の日の差し込みがとても美しく、窓際に椅子とテーブルが置いてあるので、ここを目指す人も多いようです。
取材しながらでも気持ちがよくて、ずっとここにいたいと思わせてくれました。

 

新潟県立鳥屋野潟公園がぐるりと囲んでいるので、外周を巡るだけでも楽しいですよ。桜が咲いたり、紅葉がたのしめたりして、季節に応じて景観が変わるのも素敵です。

 

「はらぺこあおむし」 著:エリック・カール 訳:森比左志 出版:偕成社

 

「こども図書室」では絵本はもちろん紙芝居なども置いてあり、靴を脱いで座りながらでも寝転がりながらでも楽しめるようになっています。10月から大型絵本を取り入れ、何人も一緒に読んだり、遊んだりも可能になりました。
画像で、比較しても一般的なサイズとの違いは一目瞭然です。

 

最後に司書の方が「この辺にフクロウがいるんですよ」と教えてくれたのが、図書館の駐輪場に近い木。取材の日は生憎その姿を見ることができませんでしたが、後日「今日来ているんでよければ見に来てください」と連絡をいただき、行ってみると…

 

いました!
残念ながら顔は見えませんでしたが…図書館に森の賢者であるフクロウとはおつなもの。運が良ければ見られます。お休みの邪魔をしないようにぜひ確かめてみてください。

 

新潟県立図書館
新潟県新潟市中央区女池南3-1-2
www.pref-lib.niigata.niigata.jp

 


鳥屋野運動公園野球場

鳥屋野潟と言えばこちらも見たことは一度はあるでしょう。夏になると爽やかな歓声や金属バットの音が鳥屋野に響く野球場。

 

こちらの歴史も古く、2018年で創立55周年を迎えたとのことでした。もしかしたら今では新しくできたHARD OFF ECO スタジアムの方が有名かもしれませんが、かつてはここでプロ野球も行われていました。中学、高校野球はもちろんのこと、一般の方も借りることができます。

 

施設そのものは歴史を感じさせる佇まいですが、設備としてなんら不十分には感じませんでした。
特別にグラウンドに入れていただいたのですが、なんとも身の引き締まる思いでしたね…。

 

コンクリート造りの壁はよく見てみると木目が。とても不思議でスタッフに伺ってみると「昔よく見られた工法で、『杉板本実型枠(すぎいた ほんざね かたわく)』というものです。無機質なコンクリートに木目をつけることで、表情が出せるんです。今もたまに見かけますよ」とのこと。
このコンクリート、ホントに不思議な壁なので、来場される方は気にしてみてください。取材班は初めて見ましたが、一瞬、木なのかなとも勘違いする雰囲気のある壁ですよ。

 

古い建造物がゆえの面白さというのもあります。
例えば築地から豊洲に移転した卸売市場。築地での趣というのはやはり新しい豊洲では味わえません。豊洲でそれを味えるのは何十年か先になることでしょう。
それと同じで、ここの球場らしい趣というものもあって、球場そのものの質や老朽化は否めませんが、足を運んでそこで試合を見るという体験は非常に楽しいものでしょう。
トイレの色分けとフォントがかわいい。

 

おそらく目の前まで来たことあるけど、中には入ったことがない、という方もいらっしゃるでしょうが、取材で初めて入った時のスケールの大きさや「こんなのが鳥屋野にあるの!?」という感覚は、まさに体験しないと得られないものでした。
次は野球を見に来たいと思います。きっと楽しいです。写真を撮るだけでも楽しいと思います。

 

鳥屋野運動公園野球場
新潟市中央区女池南3-6-4
niigata-kaikou.jp/facility/427/

 


新潟市馬術協会

なんと鳥屋野で馬が見られます!
知らない方も多いかもしれませんが、球場の奥にはサッカー場があり、その奥には馬術協会があるんです。
ここでは当然乗馬が楽しめます。取材時は平日ということもあって、大人の会員さんだけでしたが、土曜日になると小学生から高校生までのスポーツ少年団が活動を行なっています。

 

乗馬のイメージといえば優雅で気品があって、気高いスポーツというイメージでした。それはもちろんそうなんですが、実際に行って見てみると、馬と息を合わせて走ったり、声をかけるといったコミュニケーションや体をブラッシングする様子などから、馬と過ごす暮らしそのものなんだという印象でした。

 

皆さん目的があって、それは大会や競技に出たり、乗馬そのものが目的だったりするのですが、今回の取材時に参加している方は高齢の方もいらっしゃって、なんと80を超える方も。背筋もピンっと伸びて馬に乗る姿は、それはそれは凛々しいものでした。そんな歳のとり方をしてみたいものです。

 

ここでは当然のことながら馬のオーナー、馬主さんの馬も一緒に暮らしていて、だいたい20頭くらいがいるそうです。ブラッシングも手慣れたものでした。馬も頭が良いんでしょう、大人しくしている姿は結構可愛いです。
手綱を引いて普通の道を渡る姿ってなんだが不思議ですね。

 

ここのスタッフの方は国体選手もいらっしゃったりして、実は凄いところ。ですが、全くの初心者でもレッスンを体験することもできますし、「ホースセラピー」なるものまであるそうです。
新潟近隣で興味のある方、実は鳥屋野で馬乗れますので、ぜひ。

 

新潟市馬術協会
新潟県新潟市中央区女池南3-6-5
www.新潟市馬術協会.com

 


リージェンス・ウェディングマナーハウス

最後は結婚式場のご紹介。
鳥屋野と言えばこちらのリージェンス・ウェディングマナーハウスですね。かくいう私もこちらでの結婚式に呼ばれた経験があります。

 

建物としては一番手前の教会「セント・ピーター パリッシュ教会」が一番に目につくことでしょう。今回の取材でもこちらをメインに見せていただきました。
披露宴会場には「ウィンダミア マナーハウス」「メゾン ドゥ フルール」「ローズガーデン」などがあり、それぞれに異なるコンセプトをもった会場のため、一言に「リージェンス」といっても色んな表情があります。

 

緑一面の壁を見たことがあるでしょう。私もお気に入りのスポットです。ここで写真を撮ってもとてもキレイで、スナップスポットとしても実はいい感じ。

 

エントランスは異世界への入り口。普段目にしない装飾品と窓とタイルでお出迎えです。
上にはこれまた美しいシャンデリアがあるのですが、その脇の階段を登っていくと教会に通じています。

 

教会内正面にパイプオルガンのパイプとステンドグラスがあり、また美しい。ステンドグラスは天候や時間帯によって見え方がガラッと変わりますので、この日はよく見えてラッキー。ちょうどバージンロードに光が差し込んでくるように設計されていますね。

 

背中の方に扉があって、外に出ることができます。
背中側にも丸いステンドグラスがあります。こちらも小さめですがとてもキレイですよ。

 

外に出てみました。ちょうど外から見えるあの教会ですね。

 

どの会場にも言えることですが、鳥屋野にあるという立地から、自然に囲まれた景観が楽しめます。
これも季節によって変わっていくので、好みのタイミングで式を挙げるといいでしょう。

 

リージェンス・ウェディングマナーハウス
新潟県新潟市中央区女池南3-3-8
www.regence.jp

 


ここまで本当に少しずつでしたがご紹介してきました。実は知らないこと、たくさんあったのではないでしょうか。
今回は取材でお邪魔したところも、今度は個人的にまたゆっくりと行きたいなと思っています。
まだまだ知らない鳥屋野がたくさんあるので、もし知っていたら、S.H.Sに来た時にこっそり教えてくださいね。

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