社長ブログ

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本物って、何?2012.4.28


2011年7月号のフリーアンドエイジ。雑誌の中で林望さんの記述を引用させていただきます。

“イギリスにおける本物とは、ごくありふれたところにこそある。イギリスの良さは無名性の中にある。特に「住」に関しては、日本のように有名建築家のナニガシが建てた家をありがたがる価値観は皆無。むしろ無名の職人がコツコツ作り上げた家、それも古ければ古い家ほど価値があるとみなされている。家に対する概念は、日本とイギリスは対照的。日本の木造家屋で25~35年の対応年数、コンクリートで35~40年位なんでしょうか。こわしてつくる、スクラップアンドビルドが日本の家の主流。日本は土地ばかりに価値が偏って建物には古くなるとほとんど価値が見いだされず、こわしてたてるを繰り返すため、日本の家並みには歴史の香りが見当たらない。新しい家をありがたがる価値観がそうさせた。”

と記されています。耳が痛い話です。さらに、住み方に関しても、

”イギリス人は独身者は1LDKのフラットという家に住み、パートナーができたら2ベッド、3ベッドのテラスハウスに移り、結婚したら子供の人数によって2軒1棟の住宅に移る。子供が巣立ったら再びテラスハウスに移るというように、家を建て替えたり、建て増しするものでなく、自分のライフスタイルに応じて住み替える発想が根幹にある。土地と家は一緒、セットとして考えられている。家にしても築500年ともなれば非常に高価。築100年位はいまどきの家、まだまだ新しい。こういった家には分厚く頑丈なドアがついている。だから長持ちする。それを下支えしているのがイギリスのクラフツマンシップ、しかも無名の職人の技術が活かされている。”

こういう記述を読むと考えさせられることが多いと思いませんか。私は古道具やからスタートし、古着、中古家具、ユーズド、ビンテージ、中古車、中古の家、古くなって見向きもしない倉庫・旅館を直し続けてくると、林さんが書かれることがよーく理解できます。世の中の流れに、すこし逆らって生きてみると、意外と新発見があります。本物ってなんだろう。大切にしなければならない事ってなんだろう、ってね。本来エコロジーって、大切にすること。一生つきあってみたくなる人や物に出会って育むことかもね。


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最後は愛だろ…わかる?2012.4.17


私は店をつくるとき、いつも、「なぜそこでなければならないか」が基本です。

「周りには自然があるのか」とか、「その場所が好きか」とか、「建物に愛を感じるか」とか、自分の五感を大切にします。アイラブ鳥屋野、アイラブ高畑なんです。こんな気持ちで店を造り続けていくと、もっとこうしよう、もっと、もっとになるんです。その場所に愛情を注ぐ、これがすべてなんです。しつこいぐらいに愛情を注ぐ。人が見向きもしない所や忘れ去られた場所、時間をかけなければ思い描く店にはならない建物。お金と時間がかかります。だからやり続けることが大切でゴールが見えない、見えたら終わりなんです。

仕事柄、新築をされるお客様とお話をする機会があります。立地条件が一番最初に来ます。環境、アクセス、スーパー、学校、病院等々、人が家を建てて何十年も住み続ける訳ですから、利便性は大事なポイントなのはわかります。だがしかし、その場所に愛を感じたのでというお話はあまり聞いたことがない。今は結婚も条件、仕事も条件、家を建てるのも条件、いいんだろうか?結婚は愛があって、その愛する人を支える為の仕事であり、そんな家族が住む場所は愛を感じる場所でなければならないはず。建物なんて20年も経てば古くさくなりますよ。家は建てるのではなく造るのであり、直しつづけ、住みつづける場所ですからね。大きなお世話か…


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no title2012.4.4


先日、男性社員とのミーティングやりました。ほとんどが草食系男子ですが、意外と高校時代はバスケット、野球、武道と、体育会系の部に所属していたというんです。うそだろと思いさらに、強かったのか、弱かったのかと質問してみると、そんなに強くなかったと期待通りの返し。曖昧な言い方です。単純に弱かったとは云えない。そこで私は、強いチームの特徴は?と聞くとスピードでしたと答える。じゃ、お前達は弱いチームに所属していた訳だから、スピードを上げるために具体的な練習は何をしていたのかと聞くと、基礎と練習量を増やす事みたいな返事です。全くおもしろくない答えしか返ってこない。死んだ気になって、とか、倒れるまで、とか、血が出る程限界まで、とか、私の好きな言葉はなしです。鬼コーチに出会っていない。社会に出ると鬼がいます。仕事でも鬼が必ずいるものです。社会に出て、始めて鬼に出会う。恐ろしくて恐ろしくて逃げ回る。無意識のうちにね。私は鬼ではなくて、細かくて、しつこくて、厳しいじじいです。嫌われることが多いですが、大切な存在だと思っています。どうにかこうにかやってこれているのは、こんな若者とじじいのバランスだと思います。私達のような小さな会社にものすごく優秀な人が入社するなんてありえません。時間がかかります。私が生きている間に何とかなればといつも思っています。大事なことは彼等とすべったり、ころんだり、泣いたり、笑ったりでいいと思っています。かけがえのないスタッフであることは間違いないんです。厳しい時代になると今まで以上に、本質だとか、本物だとか、原点だとか、いろいろ考えてしまいます。が、わからなくていいんだと強く感じます。昔、子供の頃、将来大きくなったら何になりたい?と聞かれると、パイロットとか医者とか弁護士とか、会社の社長とかおまわ
りさん、消防士、サッカー選手、野球選手・・・、明確な目標みたいな夢があった様に思います。最近は、幸せな家庭とか絆とか、抽象的な表現が多い様に思います。老人が増えたから介護職に就くとかも少し物足りないし。必要とされているからその仕事を選ぶという考え方も良いとは思いますが、単純に何になりたい、これが好きだからこれをやる、とかそんなことが実は本質であり原点ではないのかな。


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