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どん底を知る

2020.04.20

古町で店を始めた時から世話になった居酒屋さんが5月いっぱいで閉店しますというハガキをもらった。『えっ!?』と驚くと同時に切なさで胸がいっぱいになった。

古町で15年、鳥屋野に移転して20年、約35年、『売り上げがゼロだっちゃ飲み』『売り上げが上がったっちゃ飲み』『頭に来たっちゃ飲み』、何かあると飲みに行った店だった。

先代の社長さんが、いつも『頑張れて!』『また来てくれて!』『待ってるよ!』って声をかけれくれる。その人が次の若手にバトンを渡し、だいぶ年数が経った。先代の社長さんの人柄が素晴らしい若手を育て跡を継いだ店として私にとっては良い手本となる事業継承のやり方に思えた。この居酒屋さんのような店は日本中に存在する商売であり、続け方と守り方だと言える。

それが今回のコロナウイルスの影響で大打撃を受けている。決して他人事ではなく、今まで経験したことのない状況の中で何とか生き残って行かなければならない。

それと同時に、イオンが閉まる、伊勢丹が閉まる、大きな企業は力もあるし社会的な影響や貢献度も大きい。働いている人間の数も多い。だから小さな企業より大きな企業が潰れたらそれこそ社会的な混乱はものすごいことになる。ということは、閉めてもやっていける、どっかで守られている。私のように小さくて力のない店は開けても閉めても『つぶれる』という恐怖がある。だったら『つぶれる』までやり続けるのもありだと考えてしまう。行政がどうしても閉めてくれと言われるまでやるのも分かって欲しい。

民間企業、それも中小零細はコロナウイルスだけでなく、生きるか死ぬかなんて何度も経験して、今に至っている経営者は圧倒的に多いのが当たり前です。死ぬのは怖いが商売は必死でやっても上手くいかないことが多い。必ず死ぬって書くからね。

とことんネガティブに考えていいと思う。すると、少しの光で幸せに感じることがあるからです。

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