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S.H.S長岡店

2019.05.21

思わず深呼吸したくなる。

建物の中にいながらにして、そんな気持ちになった。

壁面いっぱいのガラス窓。

初夏の濃い緑からこぼれる木漏れ日が目に眩しい。

長岡は高畑町、かつては長岡の政財界人に愛され、奥座敷と呼ばれた由緒正しい温泉旅館の跡地に『S.H.S長岡店』はある。

地元の人間から忘れ去られた場所を蘇らせた。

そこには現代の消費社会とは一線を劃す“再生”への思いがある。

この場所を見つけたと同時に、この場所を授けてもらったと思った。

時間に負けない美しいもの、先人からの宝物を大切にする、それが『再生』であり、リノベーション。

そこにかかる、コスト・技術・アイデア・その他、それだけのものを懸けるべき価値がこの場所にはあった。

今の時代はファッションも食べ物でも、なんでも“ファスト”だけど、未来に繋げてゆくものがなくてはいけない。

本当は自分の足元に大切にしたい物がある。

忘れ去られた地域の宝に愛おしさを感じ、新しい命を吹き込む…、一過性のものでもなく、永く永く続くものを…、それが再生であり、私達自身をも再生させてくれるに違いない。

緑と光の溢れる森の時間に、ふとそんな思いが頭を過った。

このコピーは11年前の5月、ちょうど今頃『S.H.S長岡店』がオープンの時に打ち出した広告でした。

担当してくれたコピーライターの方に感謝しています。

あの頃、『あんげな場所に何するが』と言われるところから店作りがスタートして、『こんげふうにしたかったが』と言われた。

今つくづく感じることは、再生することより継続することが如何に難しいかを、マジで、マジで、感じています。

私の口ぐせです、『どこ』で・『誰』と・『何』をするか。

商売としては儲からない仕事です、好きだからこそ続けている。

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