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いつまでアメリカの背中を追うの?

2019.04.22

S.H.Sは店舗販売にこだわっている。

しかし、現実の世界は店舗とネットを利用して売上げを上げる店がどんどん増えていると聞く。特にアパレルは急激にそれが進んでいる。

店での販売よりネットを通じて売る売上げの比率が高くなってくると、当然ネットに依存するようになるのは理解できる。

ところが、そのネットを運営しているアメリカのプラットフォーマーや、日本の楽天等の力がどんどん強くなり、強者が弱者を牛耳り始めて、公正な競争環境や消費者の利益が損なわれる恐れがあると国が調査に乗り出すという、昔も今も、これからも、強者が弱者を牛耳ることは変わらない。

ただ悲しいのは、我々店舗販売する身として、店をつくり、商品を仕入れ、人を採用し、長い時間を掛けて店を知ってもらい、接客を通じ、ようやく買っていただき、ありがとうございました、またご来店ください。等々、少しずつ支持者を増やし、長いお付き合いをしていただきたく商いをやり続ける。この当たり前がネットを利用するお客様が増えていくことで、どんどん壊されていく。

例えば、洋服屋の経営者の話で、店の商品を片っ端から試着し、確認して、目の前でスマホのネットで注文。マナーもへったくれもない人間がどんどん増えていると言う、最近特に多いとも。我々の小売業は昔から変化対応業であると言われ、お客様の変化に対応していくことで商売が成り立つと言われて努力をしてきたつもりではあるが、もうついて行けない時代であり、行くとこまで行ってしまった感じがする。

あまりにも便利や安さの追求、損か得かの追求の果てに、大切なものを失ったのかもしれない。今更プラットフォーマーへの調査など、どうにもならない。生活者が想像以上に変化したことの方が大きい。アメリカはことごとく小売店舗が消滅している、モールもデッドモールと化している。小さな店は変化に対応する必要はない、理不尽なお客には切れてもいいと思う、自分の信念まで変えて時代に合わせる必要があるのだろうか。便利という流れに乗って、結局、何だか得体の知れない世界に知らず知らずに入って、気が付いたら、こんなはずではないという事がもう実際に起こっている。

川上浩司さんの『不便益』という本を読むと、何となく生き方のヒントが見えてくる。

欲しい物はじっとしていても簡単に手に入る。だから『モノ』から『コト』、『コト』から『体験だ、体感だ』と言われ、その次は何だろう。変化に対応も良いけど、変化を笑い飛ばしてみることもあり、なるようにしかならない、何となく。

分かってきたことは、アメリカの背中を追っていると、日本らしさは無くなるような気がする。

じゃあ、日本らしさって何、真似する相手を変えればいいのでは。

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