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またパタゴニアの本を読んでいる

2018.10.27

流行と芸術の違いは、いわば古着屋で1ドルも出せば買える1950年代のハワイアンシャツと、ヴィンテージ店で3,000ドルも取られるアロハシャツの違いだ。

前者は明るい色使いとハワイらしいデザインというだけであるのに対し、後者はポケットも襟も美しく調和しているプリント柄は芸術的だ、更にドレープも肌触りも上質な生地ならではのものとなっている。

前者はクズ同然で、後者は芸術品だ。イラストと芸術的絵画の違いとも言えるだろう。

この内容はパタゴニア経営のすべて『社員をサーフィンに行かせよう』という本の中の記述だ。

仕事上、イギリスのアンティークやアメリカのヴィンテージ、北欧のダニッシュ、ドイツのバウハウスの存在等々、家具・インテリアという世界でも流行だけを追ったり、安さを追ったりしているわけではない。

品質に重きを置けば流行を追うレースにはついていけないだろうし、流行を追えばアンティークもヴィンテージもダニッシュも捨てるしかない。

生活者が皆一つの方向に動いているわけではない、ほとんどの人が流行を追う生き方を選択するかもしれないが、コアな生活者も我々にとってはありがたい。

数は少ないが家具製造メーカーの中に、量ではなく質やデザインを時間を掛けて提案してくれる会社が存在する。

その良い例が、10年保証だったり100年先のアンティークを目指すとか、あえて今ではなく、こうでしょうというクオリティとデザインだったり、小さい会社ですから派手にTVCMは打てない、いや打たない。ネットで販売しない、限られた小売店との信頼関係の基、実際に目で見て、手で触れ、身体で体感しじっくり決めていただく。そういう場を提供し続けていきたい。

扱う商品はパタゴニアのアウトドア商品とは違うが、考え方や行動は大いに共感できるし目標にしたい。

本にはグッとくる内容が沢山ある。

イヴォン・シュイナードに会えなくても、井口耕二氏に会えなくても、彼等が書いた本には出会える。

たかが紙であり文字ではあるが、私にとっては悩んでいる時、迷っている時、何度も何度も読み返す、いや何度でも出会える大切な存在だ。

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