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風が吹く

2018.07.14

追い風がいきなり向かい風になる、向かい風が追い風になる。

私の場合、向かい風ばっかりだったような気がする。

追い風が吹くことを期待するときもあった。

ある本で、風の吹き方は振り子と同じで突然変わる、徐々には変わらない。と書いてあったので、ちょっとだけ信じて挑戦してみた。売れたと思ったら、いきなり売れなくなる。つくづく商売って向かい風に向かって、コツコツ進む以外にないことに気付く。

拡大したり縮小したりの36年、これも時代の中での拡大する風と縮小の風、この繰り返しでもあった。従業員もだんだん増えたわけではなく、増えたり減ったりである。つくづく私のような中小零細は、戦術とか戦略とかという、戦うということではなく、風の中で生きているような気がする。

世の中の常識やマニュアルを基に事を進めたりしても、差など生まれるわけがない。未常識や、脱・マニュアルや、違う角度で見つめ直してみると、なんだこんな風が吹いているじゃないのという発見がある。

誰でも強風は嫌だ。しかし想像をはるかに超えた強い風が、良くも悪くも吹くことがある。それと、拡大や成長は聞こえはいいが、そんな時代でもない。小さい事業を数つくって、商いをする人も多くなった。私はそれができない。だから逆に狭くしていく、絞り込んでいく、深く掘り下げていくことが自分には向いていると思っている。

一時期、店を増やそうと考えてやった時もある。ある意味、風が吹いたと感じたんだと思う。しかし向き不向きがある、あれもこれもできない自分だと気付く。そして次の時代を引き継ぐ者たちに、多かれ少なかれ私がやってきた失敗が影響を与えると思う、それでいい、時代はあっという間に変わる、風の吹き方も変わる、それを感じて商売を続ける。

好きなことを、好きな人と、好きなだけやっていれば追い風が吹く可能性は高い。我々にとって効率や生産性とか、国の言う理論は通用しない。だって、家が水に流され、多くの人が危険、あるいは苦しんでいるときに宴会をやっている国のトップに何がわかる。国が決める働き方改革では、ずーっと向かい風しか吹かない。

スポーツの世界が一番参考になる。人の何倍も練習し、人が無理だと思う以上の訓練をし、限界に挑戦する。自分との戦い、他人のやらない努力をどれだけやったかで相手に勝つという風が吹く。質の前に量が問われる、それが基本中の基本ではないだろうか。

うちの社員はとりあえず量をやっている。普通の人間だからこそ、量を他人の何倍やったかが大切になる。だって好きで選んだ仕事ですから、と当たり前に言える社員が本当はカッコイイと私は思っている。

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