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らしさの追求

2018.05.05

5月4日、日経新聞の『私見卓見』で由布院の『玉の湯』社長 桑原和泉さんが”美しい日本の田舎であるために”という題で投稿されていた。

実はこの玉の湯さんは、以前取引先の株式会社アクタスがスタイルブックの中で取り上げられていた旅館でした。ですから興味深く読ませてもらった。

内容は、なるほどと思うところが何箇所もあった。中でも、インバウンド消費は地方観光や地方経済の救世主にはなるが、一方で危機感もある。『インスタ映え』を意識しすぎ、派手で目立つような見せ方に走って、知らぬ間に『由布院らしさ』が削られていく気がすると書いている。

観光振興にはどこかの成功事例をまねたり、目の前の客を追いかけたりすることとは正反対のアプローチが必要とも書いている。ゴルフ場やリゾートマンション開発を阻止した歴史もあるそうです。

こういう考えが大事だと思う。今を意識することもわからんではないが、何か変えてはいけないことがあるような気もする。

私は田舎で小売業という商売をやり続けてきて、この由布院の玉の湯さんの存在は15~16年前に知り、この社長さんの経歴が映画の助監督という仕事をされた後、家業を継いだという話を聞いた時も、なるほどなぁと思った。

強引すぎるかもしれないが、何をするにもどんな業種にもシナリオがあって、目に見える形があって、まねではなく似ているけどここには違うと思わせるところがあって、最後は感動を与える。何度も言っているが、ゆるキャラ作ってイベント打って、キャンペーン打って、集客して何が残る?

小売・観光・農業・漁業・林業・工業等々、その道で魅力を磨く作業が地域創生に不可欠だと感じていると、桑野社長が結んでいる。

同じ日、新潟日報『座標軸』で論説編集委員:佐藤律子さんが、ミニスーパーを取り上げてくれていた。五泉のスーパー、おそらくエスマートさんだと思う。

私もエフエムポートで対談していただいた。久しぶりに心が動く経営者だった。こんな言い方は失礼ですが、私が歳が上なんで勘弁してもらうとして、とても商売として好立地といえない場所で、効率や利益優先ではない、ストーリーや商いのシナリオを形にしたスーパー。色々な所で取り上げられているお店でもある。

最高です。エスマートの社長が言っていた。

小さくても、私達には私達の役割がある。

同感、基本は本業を追求し続けることなんでしょうね。

そして、S.H.Sらしさとは何だろう。

これだろうと胸を張って言えることを、一つだけでもいいから確信することかもしれない。

 

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