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実店舗もネットも思い通りの商売にはならない

2018.04.02

先日、関東地方の卸業者の社長と久しぶりに食事をし、最近の小売業界の現状の話題になった。
この会社は単に商品を卸すにとどまらず、お店の空間のプロデュースから什器の提案まで個性的な仕事をされている。
その社長は最近特にアパレルが実店舗に対する投資が減っている、商業モールもオープン当初は人が集まるが、次から次へと新たなモールができてあっという間に人が動いてしまう。そういう現状の中で実店舗からネットへ軸足を移す傾向が強くなっているのではないか、と言っていた。
ちょうど今日の繊研新聞の記事に、広くお客様からの認知を高めるため、自社のイーコマース(EC)よりも、大手のネットモールに頼ることになる。ファッション分野のネットモールは参入企業も増え、モール内での競争も激化、販売手数料の高騰もあって、とても商売にならない。しかも特定のモールへの依存度が高すぎて逃げたくても逃れない。要するに実店舗であろうがネットモールであろうが競争は同じで、あっちがだめならこっち、こっちがだめならあっち、本当にそんなことでいいんだろうか。時代はこうだから乗らなきゃというのもいいけど、原点は何だったんだろう。小さな店からスタートして、時間がかかってやっと知ってもらって、売上げにつながり、お客様も増えありがたいなぁと思っていたらネットの時代。だからこうだぞ、ああだぞ、もういい加減にしてくれ!という気持ちが私には強い。
提供するのも人、いいねと言ってくださるのも人、人と人との顔の見える商いで生きていければ十分だ、と思っている私についてくる社員。小さくても弱くてもいい、実店舗で生きていく少ない人間のかたまりでもいい、流れに乗らない。
1年ぶりに1989年式のゴミベンツが直ってきたら少し売上げが上がった。乗る時間より修理に入っている時間が長い車です。他人はバカだと思うでしょうけど。
実は古い物を直して使うと運が良い方に向かうかもしれない。使い捨てって残酷に思う時がある。
こんな考え私だけですから気にしないでください。便利で簡単、安くて早いが大切だと思う人はそれでいいでしょう。でもね、人間はわかってくれないし、難しいし、簡単には動かないし、ガンコだし、安い給料では早く動いてくれない、だからおもしろい。
古いゴミベンツと同じです。思うようにいかない、関わった以上流れを無視して生きる。その結果小さいままでもいいし、なくなってもいいと覚悟を決めるのも一つの生き方かもしれない。

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