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『腐る』

2018.02.24

『国は下から腐るのではなく、上から腐る』のだと、高杉良が書いている。

経営も下から腐るのではなく、上から腐る。

非常に的を得ている。私にとっても耳の痛い言葉でもある。

さらに彼は、近年アメリカ型の金融資本主義とグローバル化の影響で、『いいものをつくる、それが社会のためになり、ひいては個人の幸福につながる』というモラルと倫理が失われつつある。と言っている。

我々は小売業でいいものを自信をもって提案し、永く使っていただきたい。壊れたら直す、理屈ではなく愛着が生まれ大切にする。こうした当たり前の生活が大切だと思う人へ紹介していく仕事だと思っている。

今回のオリンピックのスケート競技のパシュートで金を取った4人の女性達、レースを解説していた方が、彼女らは日本型の努力の結果だと言っていた。明らかに外国の選手と比べたら身体は小さい。小さいからパワーでは敗ける。技術で勝つ、さらに精度で勝ち、チームで勝った。このことは我々のような小さい店、小さい会社が見習うべき点でもある。『いいものをつくる』ということは、お金が先ではなく人間の考え方それに基づく行動と、今できることは何か、小さければ小さいほど小さいことに目を向けて、そこを大事に育てる。すぐに結果にはつながらない。しかし執念深くとことん追求することは、パワーがなくてもできると思う。

グローバルの名の基に世界を見なければならないが、改めて我々日本が日本であるための、歴史・文化・習慣を見直すことによって、小さい自分はどう考え生きていくことが大切か問いかけなければならないと思っている。

もう一つ、スポーツと仕事を分けない生き方、オリンピック選手の人達はどんな生活をして代表になったんだろう。想像すると、人生の全てを打ち込んだ結果だとすると、我々が自分で選んだ仕事も同じではないだろうか。よく経営者と従業員は違うと言うかもしれないが、たった1回の人生、限られた時間しか生きれない。必ず死ぬ我々だとしたら、立場が違うだけで生死は平等だと思う。私の兄は49歳で亡くなった。私の弟は小三で亡くなった。1人の人間が自分の道を歩むとき、いつ何が起こるかわからない。長時間労働がどうの働き方がどうの、我々はいつ死んでも悔いのない生き方をすればいい。

つくづく最近の日本の企業は血も涙もない、残酷なものになったんだろうか。高度成長期に流れたCMに、24時間戦えますか、すると5時から男が流れ、今はCMではないが、休め休め、働くな働くな、若者はやさしく育てましょう。それで明日は明るくなるのかよ。

また応募する人がいなくなる。私はオブラートに包みたくない。本音で今の状況を伝えることは大切なことだと思っている。腐らないようにするためにも。

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