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『安さ』は、拾う・貰う・借りるを無意味にした

2018.02.20

私の商売のスタートは、ちゃんとした考えやコンセプトやスローガンなんてなかった。

お金が無いのに、何かをやってみたい・人に使われるのはもう嫌だ等々、自己中心のやりたい・やりたい願望だった。

今だと、かっこよく起業だの創業だのと持ち上げられたりしているけど、必ず痛い思いをする。 まぁ失敗を覚悟でやってみるのもいい経験でしょう。

私はまだ使えそうな物を拾って、きれいにして売った。商売といえるかどうかわからないが、形としてはリサイクルショップでした。そういう行為そのものが、バブルの時代あり得ない行動だったから、面白がってやる自分に酔っていた。しかも、いただけるものは貰ったし、借してもらえるものは借してもらい、まさに拾う・貰う・借りるが基本だった。

私が32歳、まだ若かった貧しかった。貧しかったけど、なんとなく強く生きれる気がした。人の目を気にせず、物を拾うことができたのも、強さの証でもあると自分自身を納得させて生きていた。その時、気付いたんです。世の中は新しくて価値ある少し高額な物がどんどん売れないとリサイクルショップは成り立たない。だから『安さ』を武器に大量に物が売れれば売れるほど、リサイクルショップは成り立たない。端的な言い方をすれば、『安いから』という理由で買ったその安さが、日本を滅ぼすかもしれないと思ったりしていた。案の定、製造がどんどん日本から東南アジアに出ていってしまった。もっともっと、安く、大量に作り、大量に消費してもらうために。大量生産と大量消費を続けるために商品は爆発的に売れて、あっという間に売れなくなることが大事になる。

だから次から次へとモデルチェンジをする、そうしないと経済がうまく行かないという考え方、だから市場に『安い』ものが多くなればなるほど、大量に捨てるということが当たり前になっていく。結果、限りある地球上の資源は?経済成長が人間の幸せに直結するという資本主義がもういい加減おかしいでしょうになってきているのでは。先日の記事で、アメリカは5人のIT企業の経営者に資金が集まっている、たった5人。日本も楽天・ヤフー・アマゾンは百貨店全体の売上げを超えたという記事、もう世の中を支配するのは製造・小売・物流ではなくて、システムを支配する数人の人達が世の中を支配する。

頭のいい人がそうじゃない人を利用する仕組み、もう元には戻らない。メルカリがリサイクルショップを叩き潰す。安く買って、そこそこで売るという実店舗は成り立たない。あっという間に良かったことがどん底に叩き落される。これは全て人間がやる。もっともっとという欲望がもの凄いスピードで動いていく。

私がこんなことを書いている今も変化していく。バカは生き残れないのか?でもバカはバカなりに生きる道はあると思う。

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