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目の保養

2012.05.03

鳥屋野潟は桜と共に春がやっと来ました。週末になると世代を超えて色々な人々が訪れ、私どもの店にも立ち寄っていただいています。自然に囲まれた環境で仕事ができることを幸せに感じています。中でもおばさん、失礼。ご婦人の声の中で「目の保養ができたてー」という声は昔の私ですと目の保養なんて言わないで買ってってくださいよ!とすぐに口に出し、ムカついていましたが、改めて「目の保養ができた」という言葉をかみしめてみると、素晴らしい表現だなぁと思います。辞典で調べたら“心身を休ませて健康に保つこと”とありました。おばさんの気持ちは必ずしも辞典と同じではないとは思いますが、死語のような「目の保養」という言葉、深さを感じます。我々は、もっと目の保養、頭の保養、心の保養を意識しないとね。

皆さんはここ10年、あるいは5年、購入したものの中で、自分はいくつこれは一生付き合えると断言できるものがありますか。目の保養や頭の保養や心の保養を意識し、あふれかえる物や情報の中で、足元を見つめ直し、何が必要で何が世の中にとって有益なのか。そして自分の店や会社は本当に必要とされているのかを見極められる絶好のチャンスが目の前にあるのかも知れない。そして他力本願ではもう生きていけなくなったと思う。見極めると少し疑うという観点から一言。中心商店街、町中再生がテーマで、ガタコンや何とかどんどんや何とかの陣とか人を集めて売り上げを上げる、町を元気にするイベントがありますが、それをやると人が集まる。だったら毎日やればいいと思う。期間限定でやると私どもがやるセールと同じように、その時しか人が集まらなくなり、その時しか売り上げが上がらなくなる。そしてまたやる。その先には何が見えているのだろう。私どもは鳥屋野潟に店があるから毎日がガタコンだっつーの。そういう意味じゃあないか。そもそも、中心商店街だけが再生しなければならないなんてありえない。沼垂もあれば亀田も、ありとあらゆるところに商店街はあるしさ、“再生”という行為は再び生まれるということでしょう。直したり手を加えたり、個々の店や会社が何をもって再び生み出そうとしたいのか、ということで、イベントではないような気がする。イベントは手段に過ぎない。まずは目の保養ができる店をつくれるかどうか。かっこいい店より大切かもしれない。今あるものに目を向けて手を入れるしかない。人は変わる。店は変わる。生活も変わる。変わっていくことが生きること。今週号のBRUTUS居住空間学2012より“建物は建てた時が完成。しかし居住空間は本来、家族構成や仕事、価値観の変化のなか、住みながら自分の暮らしに合わせてつくっていく。住むことは変わり続けけること。その通りー!!我々も商店街も一緒!!私の話は辛口に聞こえる人もいらっしゃるでしょうが、とにかく私は新潟が1番好きなんです。ずっとお世話になっていますし。だからちょっと角度を変えて見つめているだけなんです。

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